2018.12.26
多和田葉子氏は1982年以来ドイツに生活の中心を置き、ドイツと日本の間で国と言語の境界を越えて自由に行き来しながら、詩と小説を書き続けてきました。日本語とドイツ語の両方で行われてきたその創作は、ドイツでも日本でも高く評価され、両国ですでに数々の権威ある賞を受けています。国や文化の壁を越えた真の相互理解の促進に貢献してきたその功績が称えられ、2018年度国際交流基金賞を受賞。受賞を記念して開催された講演会「言葉を運ぶ旅、探す旅」でのお話を基に、多和田氏にご寄稿いただきました。