2018.6. 1
初めて訪れたキューバは20世紀半ばで時が止まったかのように長閑な穏やかさに満ちていた。欧米からの旅行客であふれる首都ハバナの観光エリアである旧市街では、対米関係が緊張化する前の1950年代に輸入され、修理しながら乗っているというクラシックなアメ車が、ピンクやグリーンに塗り直されたコロニアル様式の街並に映える。そこら中に音楽があり、角ごとにカフェやレストランから古いソンやルンバを奏でる音色が響く。