2011.11. 1
ある日、メールが一通きた。ひそかに願っていた類のメールだ。ウラジオストクの映画祭で、「インビジブル・ウェーブ」の上映後の質疑応答セッションに参加する気があるかどうかという内容だった。信じられなかった。返事をする前に、スーツケースに荷物を詰め込み始めた。