2019.9.30
【特集070】
Little Glee Monster(左から)かれん、MAYU、芹奈、manaka、アサヒ
(C) Kantana Japan
「ASIAN ELEVEN」対U-18東北選抜によるサッカーの国際親善試合「JapaFunCup(ジャパファンカップ)」(主催:国際交流基金アジアセンター)では、圧倒的な歌唱力で大人気のボーカルグループ Little Glee Monster(通称:リトグリ)の「I BELIEVE」が公式テーマソングを担当。試合当日もメンバーがスタジアムに駆けつけ、約2000人もの観客を前に同曲を力強く披露し、試合を熱く盛り上げてくれました。今回「をちこち」だけのスペシャルインタビューをお送りします。
──「JapaFunCup」は東南アジアと東北の若い世代の親善試合ですが、テーマソングに決定し、スタジアムで歌うのはいかがですか。
かれん:選手もU-18で近い年齢ですし、若い方たちが頑張っている姿から私たちも勇気をもらえるので、歌でみなさんを応援できたらいいなという気持ちです。
──「I BELIEVE」の歌詞も「声は 海を越え 響き合って あなたとわたしの心を繋いでいく」「No Border」など、今回の国際交流イベントのテーマにも近いと思いますが、曲に込めている思いやメッセージは。
manaka:歌詞の中にも力強いメッセージがたくさんあり、夢に向かって頑張っている私たちのファンにもすごく人気です。頑張っているみなさんに響けばいいなと思ってレコーディングにも臨んだので、そういう気持ちがライブでもちゃんと伝わればと思います。
──去年は初の海外単独公演となるアジアツアーで大成功を収められました。国際交流基金も文化を通じて海外と交流を進めていますが、ご自身は海外での経験を通して心境の変化はありますか。
アサヒ:言葉は伝わらなくても、音楽では海外どこに行っても伝わるものはあるなとすごく感じたので、今日も(観客の皆さんに)リトグリを好きになっていただけたら嬉しいです。
──海外公演では不安もあったかもしれませんが、手応えや実感は。
芹奈:現地に行かないと分からないものって本当にあるなと思っていて。アジアツアーをするときに、初めは「私たちのことを待ってくれている人たちはいるのか」という不安がすごくあったんですけど、行ってみると待ってくれている人たちがたくさんいたので、もっともっといろんな国で歌って、そういう反応を生で見たいし、私たちのことを好きといってくれている人たちに会いに行きたいなと思いますね。
──海外では言葉が通じない分、工夫されることはありますか。言葉や文化の違いなど意識されますか。
かれん:去年は台湾と香港に行ったので、私たちも頑張って現地の言葉を覚えて、(ライブの MCで)レスポンスをしたり短い言葉を話したり、現地で流行っている曲をアカペラで少しだけ披露したりしました。やっぱり海外の方たちが日本に来て日本語を話してくれるのは嬉しいように、私たちも少しでも向こうの言葉を話せたらなと思ったので、一生懸命みんなで練習して。
──ハーモニーは心を合わせる必要がありますが、みなさんコミュニケーションの秘訣はありますか。
かれん:これだけ長い時間ずっと一緒にいると、阿吽の呼吸でみんな分かってくるので、(秘訣は)一緒にいる時間ですかね。
──今年メジャーデビュー5周年を迎えられ、来年は東京2020オリンピック・パラリンピックです。オリンピック・パラリンピックの舞台で歌われることをずっと目指されていると思いますが、これからの目標は。
MAYU:海外でももっと歌いたいなと思います。去年の海外ツアーも、やるまでは言葉で言っているだけで全然実感がなかったんですけど、実際やり終えて、大きかった夢がちょっと近づいたなという感覚がありました。そして1回経験したからこそさらに、という気持ちがすごく出ました。オリンピック・パラリンピックは、もっと大きな夢っていうのはもう重々分かっているんですけど、結成当時から掲げていた夢だったので、そこに少しでも近づけるように、日々努力したいなと思います。海外だけではなく、日本でもまだ歌いに行ったことのないところがたくさんあるので、5周年を迎えても変わらず、その先もずっと歌い続けたいです。
──ステップをどんどん上がられていますね。
MAYU:そうですね。結成当時はみんな中学生とかで、莫大すぎる夢をボンって掲げていたんですけど、こうしてスポーツの場やいろんな場所で、一緒にお仕事させていただくことがたくさんあって、ちょっとずつ夢に近づけているんじゃないかなという実感はあります。今回もこうして同世代のみなさんとスポーツと歌で、少しでも繋がれたらなという気持ちなので、精一杯応援したいです。
サッカー国際親善試合「JapaFunCup」のレポートはこちら
Little Glee Monster
力強い歌声と高度なアカペラをも歌いこなす透き通ったハーモニーを武器に、2014年「放課後ハイファイブ」でメジャーデビュー。2017年には世界的アーティストの Earth, Wind & Fire や Ariana Grande のジャパン公演でサポートアクトを務め、NHK紅白歌合戦への初出場を果たした。2018年には自身初のアリーナツアーとアジアツアーを大成功に収め、この年のNHK紅白歌合戦にも出場。
今年1月にリリースした最新アルバム「FLAVA」はオリコン週間アルバムランキング1位を獲得し、9月25日にはNHKラグビーテーマソングに起用されている15枚目シングル「ECHO」をリリース。
8月より自身最大規模の全国ツアー「Little Glee Monster 5th Celebration Tour 2019 ~MONSTER GROOVE PARTY~」を開催中。高い歌唱力とライブパフォーマンスで幅広い世代からの支持を集めている。
★「ASIAN ELEVEN」の試合の様子とライブの模様を収録したスペシャルムービーは以下のサイトで公開中です。
2019年6月22日 於・J ヴィレッジスタジアム(福島県)
インタビュー:寺江瞳(国際交流基金コミュニケーションセンター)