第13回目を迎え、地元でも主要行事として定着した日本映画祭。『カムイ外伝』、『GOEMON』、『K20-怪人20面相・伝』のような娯楽大作や『ホームレス中学生』、『おっぱいバレー』などのコメディ、また『重力ピエロ』、『ぐるりのこと』などアートハウス系の作品まで20本を超える新作・話題作をシドニーとメルボルンの両都市で上映して、観客動員数は1万人を超えました。中でも注目は『南極料理人』。沖田修司監督と原作者の西村淳さんも日本から参加して、南極での暮らしや料理作りの工夫、映画撮影時の苦労話などを披露していただき、客席も大いに盛り上がりました。
学術分野では11月にシドニーとメルボルンの2都市で、本年度の国際交流基金賞受賞者で、日本政治の権威であるオックスフォード大学・アーサー・ストックウィン教授をお招きして講演会を開催しました。「Political Earthquake in Japan - How much of a difference will it make?」と題して、日本の政権交代の要因やその影響について、歴史的な背景や多くの事例・数字を交えながらわかりやすく解説いただきました。学者だけでなく、ビジネスマンやジャーナリストなど多くの聴衆が集まり、活発な質疑応答が行なわれるなど、日本の政権交代への関心の高さがうかがわれました。