シドニー日本文化センター
今年の4月から開催してきた若手アーティスト5組による展覧会シリーズ「Facetnate!」が終了しました。
日本とオーストラリアの未来の架け橋となる若い才能を育てることを目的として、新しく立ち上げたこのプロジェクト。ビジュアルアートの分野で日本の影響を受けた若手アーティストをオーストラリア国内で募集、応募のあった約30組の中から選ばれた5組のアーティストが、ジャパンファウンデーション・ギャラリーを会場に月替わりで展覧会を開催してきました。
若手アーティストたちがどんな作品を見せてくれるのか、彼らの制作風景を見守りながら、企画した私たちも毎月の展覧会を楽しみにしていました。結果は下のリストのとおり。おもちゃの「ガチャポン」を素材にしたポップアート、日本の日常風景をオーストラリア人の視点で切り取った写真・映像作品、お菓子の包装紙や廃材から生まれた枯山水、人間の動きを緻密に分析して和紙と糸で繊細に再構成したインスタレーションなど、いずれも個性豊かでバラエティに富んだ展覧会となりました。
•4月 ウィリアム"BIL" アンダーソンJr. 「Totally Flat Consumer Camo」
•5月 ピーター・ハンブル 「Flights into Foreign」
•6月 ケヴィン・ボー&ハリン・リー 「NEOSYDNEY + NEOTOKYO」
•7月 ベン・エルンスト 「The Garden of Love」
•8月 エインスリー・マーレイ 「An Architecture of Thread and Gesture」
この5組の中から、外部の審査員により最優秀に選ばれたアーティストには「ジャパンファウンデーション・アワード」が授与されます。副賞として日本往復航空券が提供されて、今年開催される横浜トリエンナーレ2008を見に行っていただきます。
「ジャパンファウンデーション・アワード」の授賞式は、9月25日に在シドニー日本総領事公邸で行なわれます。5組の中から誰が記念すべき第1回受賞者に選ばれるのか、乞ご期待です!
「Facetnate!」シリーズの詳細は、当センターのWebサイトからご覧いただけます。