ロサンゼルス日本文化センター
9月29日土曜日、ロサンゼルス日本文化センターと日米文化会館(JACCC)の共催で、リトル東京のアラタニ日米劇場において「文字レクデモ」が開催されました。日本語学習者のみならずアニメファンや武道を学ぶ人たちの中にも漢字に対して関心の高い人が多く、300余名の観客のうち日本語を母国語としない参加者が半分以上を占めました。
まず悠久の歴史を彷彿させるチェロとトルコギターの生演奏に合わせ、JACCCアーティスティックデレクターの小阪博一氏が、劇場舞台に設置された横9.76メートル縦2.44メートルの白紙にモンゴルの馬の毛を束ねて作られた大筆で書のデモンストレーションを行ってから講演が開始されました。
日本からは漢字博士として著名な京都大学大学院人間・環境学研究科の阿辻哲次教授をお招きし、中国で発見された甲骨文字(紀元前1300年頃)を起源とする漢字の成り立ちやその歴史と特殊性、日本に漢字が伝播された経緯などについて、いろいろな角度から漢字について講演して頂きました。次に小阪氏が日本の文字が持つビジュアルな世界と書道に使われる道具についての説明を行いました。
当日は隣接するJACCCギャラリーにおいて本部事業の巡回展「武道の精神」<ロサンゼルス開催期間9/15-11/10>も開催中であったため、どちらのイベントも楽しんだ観客が大勢見受けられました。
阿辻教授、小阪氏、そしてロサンゼルス日本文化センター職員の一行は、ロサンゼルス講演を皮切りに、オレゴン州ユージン、ワシントン州シアトル、ニューメキシコ州サンタフェ、ネバダ州ラスベガスの西部5都市を飛行機とレンタカーで移動しながら巡回講演を行い、各地で盛況を博しました。
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