2022.7.25
近年、日本に住む外国人の数が増えるとともに、多文化共生や包摂的な社会をどのように実現していくかへの関心が高まっています。多様なバックグラウンドを持つ人々とともに暮らしていくために、多言語対応の取り組みと並んで、情報提供手段として「やさしい日本語」の活用が多くの分野で進められ、より生活の場面に即した内容の新たな日本語教材の開発や、学習者支援の取り組みも一層求められてきています。
日本語が母語の人、そうではない人――多様な人々が日本語をコミュニケーションツールにしてともに生きていくためには、一部の人だけが努力するのではなく、皆が少しずつ努力して互いに歩み寄ることが鍵になるのではないでしょうか。本特集では、いくつかのケースを通して、私たち一人一人ができることを考えます。
トップストーリー
日本語で、ともに生きる<1>
主演・フォンチーさん、番組制作陣 インタビュー
『ひきだすにほんご』がひきだす、コミュニケーションのかたち(前編)
日本語で、ともに生きる<2>
主演・フォンチーさん、番組制作陣 インタビュー
『ひきだすにほんご』がひきだす、コミュニケーションのかたち(後編)
Feature Story ―今日も世界のどこかで
日本語で、ともに生きる<3>
明治大学国際日本学部教授 山脇啓造さん、山脇ゼミの皆さん 寄稿
「やさしい日本語と多文化共生」
Behind the Scenes ―舞台裏から
日本語で、ともに生きる<4>
相互理解のための日本語を目指して―JF日本語教育スタンダードを中心に
篠崎 摂子(国際交流基金日本語国際センター専任講師)
特別寄稿
国際日本文化研究センター元教授 上垣外 憲一さん寄稿
「李御寧先生の思い出」